レースレポート

レース委員、黒川健一郎氏にレポートを頂きました。
昨年の第39回大会は風に恵まれず、IRC5艇、クラブハンディキャップが6艇のみのフィニッシュと、大変厳しいレースでしたが、今大会はどうだったのでしょうか。

前日の艇長会議

…潮は05:08満潮200cm、干潮11:59 99cm、16:37満潮124cmの小潮。
風予報は東北東→東南東→東北東で、東風が支配的であろうと予想してスタートに臨む。

08:20、本部船を投錨。予想に反し、西風が吹いているではないか。風速3〜4m/s。しばらくすると北に廻り始める。
スタートラインは最大フリートのクルージングクラス32艇にあわせ、約300mとし、マークボートを誘導。

 

08:40、風が少し弱まってきた。マークボート付近にはパフがある。パフに誘導するためにエンドマーク有利にマークをセット。

08:55、予定どおりにクルージングクラスの予告信号。しかし直後に風が極端に落ちる。1m/s切るぐらいか。
あー、去年の悪夢再来か。重苦しい空気漂う中、本部船ではP旗とAP旗をスタンバイ。わずか数分が長く、長く感じられた。だがそこへ、東の風が来た。前島海峡に黒い波が見えてきた。予定どおりのスタートだ。

コース図

09:00、クルージングクラススタート。エンドマーク付近で数ハイのリコール。
まだ東の風が十分に上がらない。

09:10にクラブハンディキャップクラス予告信号、クルージングクラスDNSをカウント。

09:15、クラブハンディキャップクラススタート。風は東に変わり、力強さも出てきた。風速4m/s。 オールクリア、早速スピンランと最高の出。

09:30、IRCクラススタート。こちらもオールクリア。
風は東に安定し、さらに力強さを増して風速5m/sに。犬島北端マークをめざし、スピンの花が咲く壮観な展開となった。
犬島西ではポートのリーチング、ゼネカーはちょっと無理。風は6m/s。
犬島を回ると今度はクローズホールド、南端のマークが見えづらい。

スタートの様子

 

フィニッシュ

11:12、気持ちよさそうなクローズホールドでIRCクラスNOFUZOがトップフィニッシュ。
メルジェス24のUranとHopperがフィニッシュ間際まで激しいマッチを展開。素晴らしいものを見せてもらいました。

正午前から風が落ち始め、13:00頃には3m/sまで落ち、断然先行艇が有利な展開となった。
その後もタイムリミットまで何とか風が続き、本部船は安堵に包まれた。

(写真/レポート 黒川健一郎)

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