[SP]の表記は、レース委員会が審問無しに標準ペナルティーを適用することができることを意味する。レース委員会は抗議することもでき、その場合は審問を経てプロテスト委員会の裁量でペナルティーが決定する。
| 1.規則 | 
本レガッタには、「セーリング競技規則 (RRS)」 に定義された規則を適用する。レース公示と当帆走指示書に矛盾が生じた場合は、帆走指示書を優先する。外洋特別規定(OSR)2022-2023 附則B インショアレース用特別規定並びにOSR 国内規定を適用する。付則T を適用する。「レース後ペナルティー」を履行した艇は、得点略語「ARB」を用いて記録される。これは、RRS A10 を変更している。「IRC」クラスについては、以下も適用する。1-5-1 IRC Rule 2022 Part A,B,C(但し、以下を変更する)
 艇に搭載するセールを変更することができる(21.1.5(d)の変更)。
 証書記載のクルーナンバーによる乗員制限をしない(22.4 の変更)。
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| 2.帆走指示書の変更 | 帆走指示書の変更は、それが発効する当日の出艇申告受付開始前に掲示される。 | 
| 3.選手とのコミュニケーション | 
競技者への通告は、ヨットハウス(管理棟)1F会議室外側窓に設置された公式掲示板に掲示される。レース本部は、ヨットハウス(管理棟)1F会議室に位置する。連絡先TEL: 090-4645-2228 (大会当日限り)
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| 4.行動規範 | 
[DP] 競技者および支援者は、レース委員会からの合理的な要求に応じなければならない。[DP] 競技者および支援者は、主催団体によって提供された、装備(GPS トラッキング装置、貸与ゼッケン)を、その使用に関する指示に従い、その機能を妨げることなく、実行しなければならない。 | 
| 5.陸上で発する信号 | 
陸上で発する信号は、出艇申告受付開始から抗議締切時刻の間、レース本部前のポールに掲揚される。回答旗が陸上で掲揚された場合、レース信号『回答旗』中の「1分」を30分以降と置き換える。[DP] 音響1声とともに掲揚されるD旗は、「艇は、この信号が発せられるまでハーバーから離れないよう求められる」ことを意味する。予告信号は、予定された時刻より前、またはD旗が掲揚された後60分より前には発せられない。 | 
| 6.日程 | 4月24日(日) 
| 07:30-08:00 | 大会受付、出艇申告 (ヨットハウス(管理棟)1F 外側) |  
| 〃 | GPSトラッキング装置の受取 |  
| 08:40 | 艇長会議(ヨットハウス(管理棟)前) |  
| 09:55 | 最初のレースの予告信号 |  
| 14:00 | タイムリミット |  
| 16:00 | 表彰式(大阪ベイ淡輪ヨットクラブハウス前)(予定) |  
※艇長会議・表彰式については、「新型コロナウイルス感染症」感染防止のため実施方法を変更する場合がある。 | 
| 7.クラスの識別 | 
[DP][NP]クラスを識別するため、艇はリボンをバック・ステイに、ゼッケンをマストより前方、両舷ライフラインにとりつけなければならない。
 
| クラス | リボン |  
| A | 赤色リボン |  
| B | 青色リボン |  
| C | 緑色リボン | リボンおよびゼッケンは出艇申告時に主催団体より支給される。クラス旗は次の通りとする。
 
| クラス | クラス旗 |  
| A | 白地に赤字A |  
| B | 白地に青字B |  
| C | 白地に緑字C |  | 
| 8.レースエリア | レースエリアは、淡輪ヨットハーバー沖水域とする。 | 
| 9.コース | 
第1レース:スタートマーク(マーク2) → マーク1 → フィニッシュ(マーク2 ゲート)第2レース:第1レースから引き続き行われる。
 スタートマーク(マーク2) → マーク1 → マーク2 ゲート → マーク1 →マーク3 → フィニッシュ(マーク2)
見取り図は、レグ間の概ねの角度、通過するマークの順序、それぞれのマークをどちら側に見て通過するかを含むコースを示す。
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予告信号以前に、レース委員会の信号艇にマーク2 からマーク1 へのおおよそのコンパス方位および距離を掲示する。
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| 10.マーク | マーク1 及びマーク2、マーク3 は黄色(膨張式)の円筒型ブイである。 | 
| 11.スタート | 
レースは、RRS26 に従ってスタートする。
 
| 信号 | 旗と音響 | スタート信号までの時間 |  
| 予告 | クラス旗・音響1 声 | 5分 |  
| 準備 | P旗・音響1 声 | 4分 |  
| 1分 | 準備旗降下・長音1 声 | 1分 |  
| スタート | クラス旗降下・音響1 声 | 0分 | スタート・ラインは、スターボードの端にあるレース委員会の信号艇のオレンジ旗を掲揚したポールと、ポートの端のマーク2の間とする。[NP]スタート信号時に、艇がRRS29.1(個別リコール)に従わなければならない場合、レース委員会は音響信号一声と共にX 旗を掲揚し、VHF74ch で、その艇のセール番号またはゼッケン番号を送信するように努める。送信できなかったり、送信のタイミングが的確でなかったりしても、救済要求の根拠とはならない。これはRRS 62.1(a)を変更している。スタート信号後15 分以内にスタートしない艇は、審問なしに『スタートしなかった(DNS)』と記録される。これはRRS A 5.1 とA 5.2 を変更している。
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| 12.スタート後の コースの短縮
 | スタート後、状況に応じてコースを短縮することがある。 回航マークにおいて、コースの短縮(音響2声と共にS旗を掲揚)を発した場合、その回航マークとS旗を掲げたポールとの間がフィニッシュ・ラインとなる。クラス毎のコース短縮は行わない。
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| 13.コースの次の レグの変更
 | レース委員会はコースの次のレグの変更は行わないよう努める。 止むを得ず行う場合は、回航マークにおいて、反復音響と共にC旗を掲揚し、次のマークへのおおよそのコンパス方位および距離を掲示する。新しいマークは赤色の円筒型ブイである。これはRRS 33(b)を変更している。
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| 14.フィニッシュ | 第1レース、第2レースともに、フィニッシュ・ラインは、スターボードの端にあるレース委員会の信号艇の青色旗を掲揚したポールと、ポートの端のマーク2の間とする。/td> 
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| 15.ペナルティー | 
RRS 第2 章に関わる規則違反については、RRS 44.2「2 回転ペナルティー」を適用する。[DP]RRS 第2 章以外の規則違反については、プロテスト委員会は失格または適当と判断される値の「得点ペナルティー」または「タイムペナルティー」を課すことができる。これらはRRS 64を変更している。[SP]リコールに関わる規則違反については、OCS に代わる罰則として、所要時間に5%を加算する「タイムペナルティー」を適用する。これらはRRS 64を変更している。 | 
| 16.タイムリミット | タイムリミットは14:00 とする。当該時刻までにフィニッシュしない艇はフィニッシュしなかった(DNF)と記録される。第1レースにフィニッシュしなかった艇は、第2レースもフィニッシュしなかったと記録される。 これは、RRS 35、A 5.1、A 5.2を変更している。
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| 17.審問要求 | 
抗議締切時刻は、最終レースに最終艇がフィニッシュした後、またはレース委員会が、本日これ以上レースは行わないという信号を発した後、どちらか遅い方から60分とする。時刻は公式掲示板に掲示される。審問要求の様式は、ヨットハウス(管理棟)1F会議室にあるレース本部で入手できる。審問の当事者であるか、または証人として名前があげられている競技者に、審問のことを知らせるため、抗議締切時刻後30分以内に通告が掲示される。審問は、指定したプロテスト・ルームにて掲示された時刻に始められる。 | 
| 18.得点 | 
得点方式は、付則Aの低得点方式を適用する。各クラスの得点は次により決定する〈A・B・C クラス〉
 18-2-1 各艇の所要時間にT.C.Fを乗じた修正時間(秒単位)により順位を決定する(修正時間=T.C.F×所要時間)。
 18-2-2 同一修正時間の場合は、T.C.F.値の低い艇を上位とする。
 〈IRC クラス〉
 18-2-3 各艇の所要時間にTCCを乗じた修正時間(秒単位)により順位を決定する(修正時間=TCC×所要時間)。
 18-2-4 修正時間が同一の場合は、TCC値の低い艇を上位とする。この項はRRS A7を変更している。
成立したすべてのレースをカウントする。この項はRRS A2を変更している。シリーズ得点でタイがある場合は、最後のレースの得点で順位を付ける。この項はRRS A8を変更している。シリーズの成立には、1レースを完了することが必要である。 | 
| 19.[DP][NP] 安全規定
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出艇申告SI 6「日程」の指示時間内にレース本部に備え付けの所定用紙に艇長が署名し、レース委員会が準備するGPSトラッキング装置を受け取り、艇に搭載しなければならない。
帰着申告艇長は、レース終了後60分以内に「ゼッケン」とGPSトラッキング装置を返却し、レース本部に備え付けの所定用紙に艇長が署名しなければならない。
個人用浮揚用具19-3-1 参加艇は、OSR 付則Bインショアレース用特別規定 5.01.1およびOSR 国内規定 5.01.1に規定された個人用浮揚用具(ライフジャケット)を装備しなければならない。
 ・JSAF 登録艇に装備する個人用浮揚用具は、国土交通省型式承認TYPE Aか同等品 (認証・桜マーク付き)またはISO12402-2(Level 275)、3(Level 150)、4(Level 100)、5(Level50)いずれかの適合品でなければならない。
 ・JSAF 非登録艇に装備する個人用浮揚用具は、国土交通省型式承認 TYPEAか同等品(認証・桜マーク付き)の「小型船舶安全規則に規定する小型船舶用救命胴衣)」でなければならない。
 19-3-2 レースのためハーバーエリアから出港後、レース終了後ハーバーエリアに帰港する間、個人用浮揚用具(ライフジャケット)を着用しなければならない。これは第4章前文を変更している。個人用浮揚用具はすべての着衣の上に装着すること。 レース委員会またはプロテスト委員会がこれに違反している艇を目撃した場合、警告を発する場合がある。
携帯電話参加艇はレース海域で使用できる2台以上の携帯電話を携行しなければならない。
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| 20.[DP][NP] リタイア
 | レースからリタイアする艇は、最初の妥当な機会にレース委員会に伝えなければならない。 艇は、陸上に戻ったら直ちに、リタイア申告書(様式不問)を提出しなければならない。
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| 21.[DP][NP] 無線の使用
 | 艇は、レース中VHF74chでの無線送信をしてはならない。それ以外のいかなる通信形態・情報も制限しない。これは、RRS 41の「外部の援助」に該当しないこととする。 | 
| 22.運営艇 | 
運営艇は「関空一周ヨットレース」旗を掲揚する。PROTEST旗、PRESS旗を掲揚している艇も運営艇である。 | 
| 23.賞 | 
総合1位にKAZI CUP(持ち回り)を授与する。「A」、「B」、「C」各クラス1~3位にカップを授与する。 IRCクラスは成績の掲示のみ行う。その他、賞を授与(予定)。
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| 24.リスク・ ステートメント
 | RRS 3 には『レースに参加するか、またはレースを続けるかについての艇の決定の責任は、その艇のみにある。』とある。大会に参加することによって、それぞれの競技者は、セーリングには内在するリスクがあり、潜在的な危険を伴う行動であることに合意し、認めることになる。これらのリスクには、強風、荒れた海、天候の突然の変化、機器の故障、艇の操船の誤り、他艇の未熟な操船術、バランスの悪い不安定な足場、疲労による傷害のリスクの増大などがある。セーリング・スポーツに固有なのは、溺死、心的外傷、低体温症、その他の原因による一生消えない重篤な傷害、死亡のリスクである。 |